漢方で治す肋間神経痛

漢方薬の処方

 

【第2類医薬品】ツムラ漢方柴胡桂枝湯エキス顆粒A 20包 ×2

 

 

では、それぞれの症状に対する治療方法と代表的な処方剤を紹介してみましょう。

 

「熱鬱少陽」では治療方法は和解少陽、疏泄肝胆とされており、処方名は柴胡桂枝湯で、内容は柴胡、半夏、黄ごん、桂皮、大棗、芍薬、人参、甘草、生姜で構成されています。日本漢方の効能では、多くは腹痛を伴う胃腸炎、微熱、寒気、頭痛、はき気などのある感冒、風邪の後期症状に効くとされています。柴胡は別名マンシュウミシマサイコとも呼ばれるセリ科ミシマサイコ他同属植物の根であり、解熱や鎮痛にはよく用いられます。

 

 

「痰飲停積」では、治療方法は化痰逐飲、理気通絡で、処方名は小柴胡湯です。内容は柴胡、半夏、黄ごん、大棗、人参、甘草、生姜となっています。半夏はサトイモ科カラスビシャクの根茎で、鎮吐、鎮咳、鎮静の働きが有名です。

 

 

「肝気鬱結」は、疏肝理気、通絡止痛が治療方法とされ、処方名は逍遙散です。内容は当帰、芍薬、白朮、茯苓、柴胡、甘草、生姜、薄荷。

 

 

「血オ停着」では活血化オケツ、通絡止痛が治療方法とされ、処方名は冠脉通塞丸です。成分は桃仁、紅花、当帰、地黄、川きゅう、赤芍、牛膝、桔梗、柴胡、枳実、甘草となっています。

 

 

日本漢方の効能としては、中年以降または高血圧傾向のある人の諸症状で、頭痛、頭重、肩こり、のぼせ、動悸などがあげられています。「肝陰不足」は養陰柔肝という治療方法とされていて、杞菊地黄丸が処方名です。枸杞子、菊花、地黄、山茱萸、山薬、茯苓、牡丹皮、沢瀉などが内容です。