漢方で治す肋間神経痛

漢方医学での定義

 

 

 

漢方医学での肋間神経痛に関連する症状の定義ですが、まずは「熱鬱少陽」です。この症状は特に胸部やあばら周辺の部分が痛むもので、呼吸すると痛みが増します。その他にも胸の辺りが苦しくなったりして落ち着かず、口の中が苦くなって喉が焼けるように渇いたり、胸の部分が寒くなったり熱くなったりしているように感じるなどの症状です。

 

 

「痰飲停積」は、あばら部分に痛みを感じ、咳をしたり深呼吸や寝返りを打つなどしても更に痛みが激しくなる症状です。あばら部分が膨れることも含まれています。

 

 

「肝気鬱結」は、そのあばら部分が膨れて痛む症状です。痛みが感情の変化などによって変化する精神的な部分が大きく、体の内側で起こる不快感は他人には説明しようのない煩わしさとなります。これは別名胸中煩悶感と呼ばれ、イライラ感、動悸、不眠、急な発汗などの症状が伴います。

 

 

「血オ停着」は、あばら部分に刺すような痛みがある症状です。いつも同じ場所が痛み、特に夜は痛みが激しくなります。人によっては局部や腋の下のくぼみ付近のリンパ節が膨れ上がることがあります。

 

 

「肝陰不足」は、常にあばら骨周辺に鈍痛があって、目のかすみや、耳鳴り、手足のしびれ、などの症状です。「気血両虚」は、痛みは強くありませんが症状が長引くものです。疲労が溜まると痛みはひどくなり、身体を休めると軽減します。いつも顔色が悪くて、倦怠感もつきまとう症状です。これらの症状に対して処方があるわけです。